法人口座を開設するべき7つのメリットを端的に解説

会社を設立したら、すぐに準備したいのが法人口座です。個人の口座とは異なり、法人口座には事業を発展させるための多くのメリットがあります。この記事では、法人口座開設によって得られる7つの主要なメリットについて、どなたにでも理解できるように分かりやすく説明します。

法人口座とは何か

法人口座とは、会社名義で開設する銀行口座のことです。個人の口座とは異なり、会社の事業活動に関するお金の出入りを管理するために使用します。

法人口座開設による7つのメリット

1. 社会的信用度の大幅向上

法人口座を持つことで、企業の社会的信用度が大幅に向上します。これは、取引先や顧客からの信頼獲得において非常に重要な要素です。

• 取引先からの信頼度が高まる
• 新規顧客の獲得が容易になる
• 大手企業との取引機会が増える
• ビジネスパートナーとしての評価が向上する

個人名義の口座で事業を行っている場合と比較して、法人口座を持つ企業は「しっかりとした会社」として認識されやすくなります。

2. 税務管理の効率化と明確化

法人口座を使うことで、税務管理が格段に効率化されます。事業の収入と支出が明確に分かれるため、経理処理が簡単になります。

3. 融資審査での優遇措置

法人口座を持つことで、銀行からの融資審査において大きな優遇を受けることができます。金融機関は、法人口座の取引履歴を重要な判断材料として活用します。

• 融資審査の通過率が向上する
• より良い条件での融資が可能になる
• 事業実績の証明が容易になる
• 法人専用の融資商品が利用できる

法人口座で事業実績を積んでいる方が、融資審査に通りやすく、融資交渉でも有利になります。法人口座を持っていないと受けられない融資商品もあります。

出典：GMOあおぞらネット銀行 起業応援ナビ

4. 法人専用サービスの利用

法人口座を開設することで、法人専用の金融サービスを利用できるようになります。これらのサービスは、事業運営を効率化し、成長を支援します。

1. 法人向けビジネスローン
2. 法人専用クレジットカード
3. 事業性資金の融資
4. 外国為替取引
5. 法人向けインターネットバンキング

5. 事業資金と個人資金の明確な分離

法人口座を使うことで、事業に関するお金と個人のお金を完全に分離できます。これは、健全な事業運営のために非常に重要です。

資金分離のメリット

• 事業の収益性が正確に把握できる
• 個人の生活費と事業費の混同を防げる
• 投資家や取引先への説明が容易になる
• 法的なトラブルを回避できる

6. 法人名義のクレジットカード作成

法人口座があることで、法人名義のクレジットカードを作成できます。これにより、事業運営がさらに効率化されます。

7. 海外取引への対応力向上

法人口座を持つことで、海外との取引にも対応しやすくなります。国際的なビジネス展開を考えている企業には特に重要なメリットです。

• 外国為替取引が可能になる
• 海外からの送金受け取りが容易
• 輸出入業務での信用度向上
• 国際的な決済システムの利用

法人口座開設時の注意点

法人口座開設には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。

開設までの時間と手続き

法人口座の開設には、通常1週間から1か月程度の時間がかかります。また、個人口座よりも多くの書類が必要になります。

維持費用について

法人口座は、一般的に個人口座よりも維持費用がかかります。口座維持手数料や振込手数料などを事前に確認しておくことが重要です。

まとめ

法人口座開設による7つのメリットを紹介しました。社会的信用度の向上、税務管理の効率化、融資審査での優遇など、事業発展に欠かせない要素が多く含まれています。

法人口座の開設は、単なる銀行口座の開設以上の意味を持ちます。事業の信頼性向上、効率的な資金管理、そして将来の成長への投資として、ぜひ検討してみてください。

ただし、各金融機関によって提供サービスや手数料が異なるため、自社の事業内容や規模に最適な銀行を選択することが重要です。十分な比較検討を行い、最適な法人口座を開設しましょう。

松本瑛二

CMO

aboutha株式会社 CMO マーケティング統括を行いながら、自身の会社を2024年に立ち上げ。 "価値を正しく伝える"がモットー。 このサイトでは自身の会社立ち上げの際に法人口座の開設が大変だったことから、これから企業を立ち上げていこう、もしくは口座を新しく開設しようとお考えの方に向けてわかりやすく解説していきます。