法人口座はATMから引き出し可能?各銀行の手数料も比較

法人口座のATM引き出しについて、主要銀行の手数料を詳しく比較し、コスト削減のポイントを解説します。会社の経費削減に役立つ情報をお届けします。
法人口座でATMから引き出しは可能?
結論から言うと、法人口座からATMでの現金引き出しは可能です。ただし、個人口座とは異なり、各銀行で手数料や利用条件が大きく異なります。
法人口座のATM利用では、ほとんどの銀行で手数料が発生します。手数料は銀行によって大きく異なるため、事前に比較検討することが重要です。
主要銀行のATM引き出し手数料比較
メガバンクの手数料
大手メガバンクの法人口座では、時間帯によって手数料が異なるシステムを採用しています。
銀行名 | 平日日中(8:45~18:00) | 時間外・土日祝日 | 特徴 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 無料 | 110円 | 自行ATM利用時 |
三井住友銀行 | 無料 | 110円 | 1回200万円まで |
みずほ銀行 | 無料 | 110円 | 自行ATM利用時 |
ネット銀行の手数料
ネット銀行は店舗数が少ない分、提携ATMの手数料が重要になります。
銀行名 | ATM引き出し手数料 | 無料サービス | 提携ATM |
---|---|---|---|
GMOあおぞらネット銀行 | 110円/回 | 振込料金とくとく会員なら月5回まで無料 | セブン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行 |
住信SBIネット銀行 | 110円/回 | なし | ゆうちょ銀行ATMは330円 |
楽天銀行 | 220円/回 | 3万円以上入金は無料 | コンビニATM、ゆうちょ銀行 |
PayPay銀行 | 165円/回 | なし | セブン銀行、ローソン銀行 |
楽天銀行は2025年2月17日より法人口座ATM利用手数料の改定を予定しています。最新の情報は各銀行の公式サイトで確認してください。
ATM手数料を節約する方法
1. 優遇サービスを活用する
多くの銀行では、法人向けの優遇サービスを提供しています。
- GMOあおぞらネット銀行の「振込料金とくとく会員」(月額500円)で月5回まで無料
- 住信SBIネット銀行の「振込優遇プログラム」で手数料割引
- メガバンクの法人向け総合サービスで各種手数料優遇
2. 引き出し時間を工夫する
メガバンクの場合、平日日中(8:45~18:00)は手数料無料になることが多いです。
3. まとめて引き出しする
少額を頻繁に引き出すより、必要な分をまとめて引き出すことで手数料を節約できます。
月20回×110円=2,200円の手数料が、月5回×110円=550円になれば、年間で約2万円の節約になります。
注意すべきポイント
1. 引き出し限度額
法人口座では、1回あたりの引き出し限度額が設定されています。
- 三井住友銀行:1回200万円まで
- GMOあおぞらネット銀行:1回50万円まで
- 楽天銀行:1回50万円まで(変更可能)
2. 利用可能時間
ATMの利用可能時間は銀行やATMによって異なります。メンテナンス時間もあるため、事前確認が重要です。
3. セキュリティ対策
法人口座では高額な取引が多いため、セキュリティ対策も重要です。
- キャッシュカードの管理を徹底する
- 定期的に暗証番号を変更する
- 取引明細を定期的にチェックする
- 不審な取引があった場合は即座に銀行に連絡する
年間コスト比較シミュレーション
上記のグラフは、月間ATM引き出し回数別の年間手数料を比較したものです。利用頻度が高い場合は、優遇サービスの活用がより効果的になります。
まとめ
法人口座のATM引き出しは可能ですが、手数料や利用条件は銀行によって大きく異なります。自社の利用パターンに合わせて最適な銀行を選択することが重要です。
- 月間利用回数を把握する
- 主な利用時間帯を確認する
- 優遇サービスの条件を比較する
- 提携ATMの利便性を考慮する
また、デジタル化の推進により、現金引き出しの必要性も見直しを検討することをお勧めします。キャッシュレス決済や法人カードの活用により、ATM利用頻度を減らすことも可能です。
※手数料や条件は変更される場合があります。最新情報は各銀行の公式サイトでご確認ください。