楽天銀行法人口座開設のメリットとは？また審査の厳しさはどうなってる？

法人口座の開設を検討している企業の中で、楽天銀行を選択肢として考えている方は多いのではないでしょうか。楽天銀行は日本最大級のネット銀行として知られており、法人向けのサービスも充実しています。しかし、口座開設の審査は厳しいという声も聞かれます。本記事では、楽天銀行の法人口座開設のメリットや審査の実態について、わかりやすく解説いたします。

楽天銀行の法人口座開設のメリット

コスト面での大きなメリット

楽天銀行の法人口座の最大のメリットは、各種手数料の無料化です。

メガバンクでは月額数千円の維持費がかかることが多い中、楽天銀行では完全無料で利用できます。これは特に創業間もない企業にとって大きなメリットとなります。

振込手数料の安さ

楽天銀行の振込手数料は業界最低水準です。

特に楽天銀行間の振込手数料は、金額に関わらず52円と非常に安く設定されています。

便利なATMネットワーク

楽天銀行は多くのコンビニや金融機関のATMと提携しており、全国どこでも入出金が可能です。

• セブン銀行ATM
• ローソン銀行ATM
• イーネットATM
• 三菱UFJ銀行ATM
• みずほ銀行ATM
• ゆうちょ銀行ATM
• イオン銀行ATM

ただし、ATM利用手数料は220円がかかりますので、利用頻度を考慮して計画的に使用することが重要です。

ビジネスデビットカードの特典

楽天銀行では還元率1.0%のビジネスデビットカードを発行しています。与信審査不要で最大9,999枚まで発行可能で、経費精算の効率化にも役立ちます。

楽天銀行の法人口座開設の審査について

審査の厳しさは中程度

楽天銀行の法人口座開設審査は、メガバンクよりは緩いが、他のネット銀行と比べると厳しめという位置づけです。

法人口座開設審査がゆるい4社は、GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行です。

出典：創業支援サイト

審査に影響する要因

楽天銀行の法人口座開設審査では、以下の要因が重要視されます。

1. 事業内容の明確性
2. 提出書類の完備
3. 資本金の額
4. 代表者の信用情報
5. 固定電話の有無

資本金について

法的には1円からでも会社設立は可能ですが、銀行口座開設では最低100万円程度の資本金があると審査に有利とされています。資本金が極端に少ない場合、ペーパーカンパニーと疑われる可能性があります。

事業内容の説明

事業内容が不明瞭な場合、審査に落ちる可能性が高くなります。以下の書類で事業実態を証明する必要があります。

• 会社のホームページ
• 営業許可書
• 発注書・納品書・請求書
• 各種契約書

必要書類と開設手順

法人口座開設に必要な書類

楽天銀行の法人口座開設には以下の書類が必要です。

開設手順

楽天銀行の法人口座開設は以下の手順で進みます。

1. オンラインで申込み（最短5分）
2. 必要書類の郵送
3. 審査（通常1週間程度）
4. 口座開設完了通知

審査に落ちた場合の対策

再申請は可能

楽天銀行では一度審査に落ちても再申請が可能です。実際に7回目の申請で開設できたという事例もあります。

審査通過のための対策

• 固定電話番号の取得
• 事業内容説明資料の充実
• 提出書類の不備をなくす
• 楽天市場出店との同時申込み

他行での開設も検討

楽天銀行の審査に落ちた場合、以下の銀行も検討してみましょう。

まとめ

楽天銀行の法人口座は、コスト面でのメリットが大きく、使いやすいサービスが特徴です。審査は他のネット銀行と比べてやや厳しめですが、事前準備をしっかり行えば通過は十分可能です。

特に以下の点を重視して準備することが重要です。

• 事業内容を明確に説明できる資料の準備
• 必要書類の完備と不備のチェック
• 適切な資本金の設定
• 固定電話番号の取得

審査に落ちた場合でも再申請が可能ですし、他のネット銀行での開設も検討できます。法人口座開設を成功させるために、本記事の情報を参考にして準備を進めてください。

※本記事の情報は2024年時点のものです。最新の情報は楽天銀行公式サイトでご確認ください。

松本瑛二

CMO

aboutha株式会社 CMO マーケティング統括を行いながら、自身の会社を2024年に立ち上げ。 "価値を正しく伝える"がモットー。 このサイトでは自身の会社立ち上げの際に法人口座の開設が大変だったことから、これから企業を立ち上げていこう、もしくは口座を新しく開設しようとお考えの方に向けてわかりやすく解説していきます。