審査に通りやすい法人口座おすすめ3選
起業したばかりで資本金も少ない、実績もまだない…そんな状況で法人口座の開設を申し込んだものの、審査に落ちてしまったという経験はありませんか。
「資本金が少ないから無理なのでは」
「実績がないと審査に通らないのでは」と不安に感じている方も多いでしょう。
本記事では、起業直後や資本金が少ない場合でも審査に通りやすいネット銀行3選と、審査通過率を高めるための現実的な対策をご紹介します。
資本金が少なくても法人口座は開設できる
「資本金100万円以上ないと法人口座は作れない」と思っていませんか。実は、資本金が少なくても審査に通る可能性は十分にあります。
確かに資本金が多い方が有利なのは事実ですが、ネット銀行を中心に、資本金50万円以下でも開設できた事例は数多く報告されています。重要なのは、資本金の額だけでなく、事業の実態をいかに示せるかという点です。
資本金が少なくても、事業の本気度と実態を示すことができれば、審査に通る可能性は十分にあります。
なぜメガバンクの審査は厳しいのか
起業したばかりの方がまず直面するのが、メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)の審査の厳しさです。
メガバンクは法人口座を悪用したマネーロンダリングや詐欺への対策を強化しており、特に新設法人や実績のない企業に対する審査は非常に厳格になっています。実際、2025年時点では「実績なしの法人にはかなり厳しい」「面接で落とされる」といった報告が相次いでいます。
- 事業実績の提出を求められる
- 面談が必須で、事業計画を詳しく説明する必要がある
- 審査に2週間〜1ヶ月以上かかる
- 審査落ちの理由が明示されない
そのため、起業直後や資本金が少ない場合は、メガバンクよりもネット銀行を優先的に検討することが現実的な戦略です。
起業直後でも通りやすいネット銀行の特徴
ネット銀行がなぜ起業直後の法人にも門戸を開いているのか、その理由を理解しておきましょう。
店舗コストがかからない分、審査が柔軟
ネット銀行は実店舗を持たないため、運営コストが大幅に削減できます。そのため、より多くの法人顧客を獲得する方針を取っており、スタートアップ企業にも積極的です。
オンライン完結で面談不要
多くのネット銀行では、書類をオンラインでアップロードするだけで審査が完了します。面談不要なので、事業計画のプレゼンに自信がない方でも安心です。
審査スピードが圧倒的に速い
メガバンクが2週間〜1ヶ月かかるのに対し、ネット銀行は最短即日〜数日で口座開設が可能です。急いで口座が必要な方には大きなメリットです。
資本金が少ない場合の審査対策
資本金が少なくても審査に通るために、実践できる具体的な対策をご紹介します。
1. ホームページを必ず用意する
自社ホームページの有無は、審査において非常に重要です。無料ブログではなく、独自ドメインでしっかりとしたホームページを作成しましょう。
- 独自ドメイン(example.co.jpやexample.com)を取得
- 会社概要、事業内容、連絡先を明記
- 代表者のプロフィールを掲載
- 独自ドメインのメールアドレスを使用
ホームページは審査前に必ず公開しておきましょう。「制作中」では不十分です。簡単なものでも構わないので、事業の実態が分かる内容を掲載することが大切です。
2. 事業目的は具体的かつ絞り込む
登記の際、事業目的を「将来やるかもしれない」という理由で20個も30個も登録していませんか。事業目的は5〜10項目程度に絞り込むことが重要です。
「何でも屋」に見えてしまうと、「実際に何をする会社なのか分からない」と判断され、審査に落ちる原因になります。
3. オフィスの実態を示す
バーチャルオフィスやレンタルオフィスを本店所在地にしている場合、審査で不利になる可能性があります。
- 可能であれば自宅を本店所在地にする
- 賃貸契約書を用意する
- 光熱費の領収書など、実際にそこで活動している証拠を準備
自宅兼事務所でも問題ありません。実態があることを証明できることが大切です。
4. 取引の証拠を少しでも用意する
起業直後で実績がない場合でも、以下のような書類があると有利です。
- 見積書や発注書(予定も含む)
- 契約書や覚書
- 仕入先との取引開始のメール
- クラウドソーシングでの受注実績
5. 必要書類は完璧に揃える
書類不備は審査落ちの最も多い原因の一つです。提出前に必ずチェックしましょう。
| 書類名 | チェックポイント |
|---|---|
| 履歴事項全部証明書 | 発行から6ヶ月以内か |
| 法人印鑑証明書 | 発行から6ヶ月以内か |
| 代表者本人確認書類 | 有効期限内か、鮮明に撮影できているか |
| 事業内容が分かる資料 | ホームページのURL、パンフレットなど |
起業直後におすすめの法人口座3選
ここからは、資本金が少ない・実績がない状態でも比較的審査に通りやすいネット銀行を3つご紹介します。
1. GMOあおぞらネット銀行【最もおすすめ】
GMOあおぞらネット銀行は、起業直後の法人口座開設に最も積極的な銀行の一つです。審査が比較的柔軟で、手数料も業界最安値水準です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 口座維持費 | 無料 |
| 他行宛振込手数料 | 一律143円(税込) |
| 同行宛振込手数料 | 無料 |
| 審査期間 | 最短即日〜2営業日 |
| 面談 | 不要 |
| 特典 | 振込手数料20回無料キャンペーン |
官公署の書類が不要なケースもあり、審査がスピーディー。最短即日で開設できるため、急いで口座が必要な方に最適です。振込手数料が安いので、資金繰りが厳しい時期のコスト削減にもなります。
お客さまのご愛顧に感謝の意を込めて、2025年8月1日より、法人・個人事業主のお客さまの通常の他行宛て振込手数料を145円から143円に引き下げることで、お客さまへ還元を図り、さらに使いやすい銀行を目指してまいります。
2. 住信SBIネット銀行【免許証だけでOK】
住信SBIネット銀行は、免許証のみで審査申込が可能という手軽さが魅力です。書類準備のハードルが低いため、起業直後でも申し込みやすい銀行です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 口座維持費 | 無料 |
| 他行宛振込手数料 | 145円(税込)※最大月10回無料 |
| 同行宛振込手数料 | 無料 |
| 審査期間 | 最短即日〜翌日 |
| 面談 | 不要 |
| 特典 | 口座開設月と翌月は振込手数料月10回無料 |
免許証だけで申込可能で、審査書類の準備が最小限。デビットカードが自動的についてくるので、キャッシュレス決済もすぐに開始できます。振込件数が増えると手数料が段階的に下がる仕組みも魅力です。
振込優遇プログラムにより、月50回以上の振込で手数料が130円まで下がります。事業が軌道に乗ってきた際にコストメリットが大きくなる設計です。
3. PayPay銀行【最短当日開設】
PayPay銀行は、スマホで完結するビジネスアプリが使いやすく、最短当日で口座開設できるスピード感が魅力です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 口座維持費 | 無料 |
| 他行宛振込手数料 | 145円(税込) |
| 同行宛振込手数料 | 55円(税込) |
| 審査期間 | 最短当日 |
| 面談 | 不要 |
| 特典 | 新規開設者向け手数料無料特典あり |
必要書類をアップロードすれば最短当日で開設可能。審査なしでVisaデビットカードが発行されるため、すぐにビジネスで利用開始できます。スマホアプリの使いやすさも評判です。
PayPay銀行は法人口座開設に積極的で、新規開設者向けの手数料優遇キャンペーンも定期的に実施しています。
それでも審査に落ちてしまう場合の対処法
万が一、上記のネット銀行でも審査に落ちてしまった場合、以下の対策を検討してください。
楽天銀行も選択肢に入れる
楽天銀行も比較的審査が柔軟で、起業直後の法人口座開設実績が多い銀行です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 他行宛振込手数料 | 150〜229円(税込) |
| 同行宛振込手数料 | 52円(税込) |
| 審査期間 | 約2週間程度 |
時間をおいて再申請する
審査に落ちた場合、すぐに再申請するのではなく、1〜2ヶ月程度時間を置いてから再度申し込むことをおすすめします。その間に以下を実施しましょう。
- ホームページの内容を充実させる
- 実際の取引実績を作る
- SNSで事業活動を発信する
- 事業内容を分かりやすく整理する
複数の銀行に同時申込する
審査落ちのリスクを分散するため、2〜3行に同時に申し込むのも有効な戦略です。ただし、あまり多くの銀行に短期間で申し込むと逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。
個人口座を活用する(一時的な対応)
どうしても法人口座が開設できない場合、一時的に屋号付き個人口座を利用する方法もあります。ただし、取引先によっては法人口座を求められるケースもあるため、あくまで一時的な対応として考えましょう。
審査に落ちる主な理由と対策
審査に落ちてしまった場合、原因を分析して次回に活かすことが重要です。
バーチャルオフィスの住所で登記している
バーチャルオフィスを本店所在地にしていると、審査で不利になります。自宅住所での登記も検討しましょう。自宅兼事務所は決して恥ずかしいことではなく、多くのスタートアップが採用している方法です。
ホームページの内容が薄い
ホームページはあるものの、「準備中」や「Coming Soon」のみでは不十分です。以下の内容を必ず掲載しましょう。
- 具体的な事業内容
- 提供サービス・商品
- 代表者プロフィール
- 会社概要(住所、電話番号、メールアドレス)
- 問い合わせフォーム
リスクの高い業種とみなされている
以下のような業種は、どの銀行でも審査が厳しくなる傾向があります。
- 投資コンサルティング
- 暗号資産関連
- アダルト関連
- ギャンブル関連
- マルチ商法関連
該当する場合は、事業内容を丁寧に説明し、健全な事業運営をしていることを証明する資料を準備することが重要です。
審査期間中にできること
審査結果を待っている間も、事業準備を進めることができます。
- クラウド会計ソフトの導入準備
- 取引先との関係構築
- 事業計画のブラッシュアップ
- SNSでの情報発信開始
- 名刺やパンフレットの作成
審査に通った際にスムーズに事業をスタートできるよう、準備を怠らないことが大切です。
法人口座開設後の注意点
無事に法人口座を開設できた後も、以下の点に注意しましょう。
休眠口座にしない
口座を開設しても長期間使用しないと、口座が凍結される可能性があります。定期的に取引を行い、口座を活用しましょう。
不審な取引は避ける
以下のような取引は銀行から不審に思われ、口座凍結のリスクがあります。
- 頻繁な大口入出金
- 事業内容と関係ない取引
- 短期間での大量振込
複数口座の検討
1つの銀行だけでなく、複数の法人口座を持つことをおすすめします。万が一のトラブルに備えることができ、用途に応じて使い分けることも可能です。
まとめ:起業直後でも諦めないで
資本金が少ない、実績がない、起業したばかり…そんな状況でも法人口座の開設は十分に可能です。メガバンクの審査は確かに厳しいですが、ネット銀行なら起業直後の法人にも門戸を開いています。
特にGMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行の3行は、審査が比較的柔軟で、手数料も安く、スピーディーに開設できるため、まずはこれらの銀行に申し込むことをおすすめします。
大切なのは、事業の実態をしっかりと示すことです。ホームページの充実、必要書類の完璧な準備、事業内容の明確化など、できることから確実に取り組んでいきましょう。
一度審査に落ちても諦めずに、原因を分析して改善し、再チャレンジすることが大切です。本記事の内容を参考に、ぜひ法人口座開設を成功させてください。

